世代を超えて住み継ぐ木の家

昭和33年(1958年)私たちは山から丸太を切り出し、木造建築材を製材する製材所(材木屋)としてはじまりました。
そして、長年、木の家づくりに携わるなかで、長寿命で丈夫な木組みの家で木が果たす重要な役割、それを活かす職人の技術の大切さを目にしてきました。
「良質な木材」と「伝統の職人技術」を大切にし、シンプルで無駄のない生活空間、心地いい風を感じ・木の温かみを感じるような優しい住まいづくりを行っています。

50年後も「良い家」

私たちの思い、それは「いつまでも変わらない価値をもった住まいをつくる」ということ。流行にとらわれないシンプルなデザイン。素材感を大切にした素朴な住まい。
そんな家を手入れしながら大切に使っていく。
無垢(木)の床や壁、造り付の家具、真鍮の取っ手・・・
素材の経年変化を愉しみ、10年後、20年後もいい家だと思えるような住まいをつくりたいと考えています。

愛着をもって手をかける

外壁や屋根、内装材や設備機器など定期的に修繕・改修する部分は多く、その周期は概ね10年~15年といわれています。修繕・改修のことを考えず、意匠性やコストばかりを優先して家づくりを行うと、メンテナンスの周期は更に短くなり、結果、多くの出費を強いられてしまいます。それは、家を住み継ぐ子供たちの世代にとっても大きな負担となります。合理的で風土に合った家づくりをすることでメンテナンスの費用を抑えることができ、木造建築のしくみや、床材や壁材のこと、キッチンやトイレのこと、日々の暮らしに欠かせない光熱費のことなど、一緒に考えながら住み手に寄り添った住まいづくりをしていきたいと思います。

スペースを活かした豊かな家

私たちは「スペースを活かした豊かな家」を提案しています。最小限の床面積の中で無駄のない空間を設計することで建築費を抑えます。その分、質の良い材料を用いることで、建物の修繕・メンテナンスの周期を長くする。しかし、小さいからといって生活しにくいのでは意味がありません。「収納は多く・使い易く」「必要なスペースはきっちり確保する」。限られたスペースの中で無駄のない計画をすることで、小さくても豊かに暮らせる家づくりをしていきたいと考えます。

「豊かさとは何か」を考えてみる

私たちが考える豊かな住空間とは、過度な装飾のないシンプルで無駄のない生活空間。
木の香りと優しさに触れ、自然の風やあたたかい陽のひかりを感じる心地よい空間だと考えます。
飾らないシンプルな暮らし。質素な居住空間から生まれる心豊かな生活を提案します。